高齢者ってすごい
今日もニート。
最近は、昼夜逆転して朝10時ごろ寝る。
夜何をするかというと、進路について悩んでいる。
しかしやっぱり何もはじめられない。
そして4時ごろになるとばあちゃんが起きてくる。
もう87歳にもなるのに2つの畑で野菜や果物を育てている。
20キロの赤いポリタンクに水を入れて、一輪車で畑まで持っていく。
寝る前に暇だから手伝ってみた。
最近はなかなか辛いらしい。
それを聞いてから色々手伝うようにした。
そうしたら色々はなしてくれた。
昔の話、これからの話、介護施設にいるじいちゃんの話。
じいちゃんのことを、昔から気が荒くて、うんち漏らしのクソ野郎だと思っていた。
でも全然そんなんじゃない人だった。
材木屋の社長として、会社を築いた人だった。
よく考えれば、うちは家が広い。ニートでいられるのもじいちゃんのおかげだ。
地域の青年団の団長もしていた。
いろいろな人と交流を持ち、何かの会長もしていたらしい。
そういえば、自分がまだ小学生のころ、じいちゃんがよくスピーチの練習を思い出す。
買っていた山を介護施設のために売ったらしい。
じいちゃんが今いるところがそこだという。
だからじいちゃんに足を向けて寝られないなんていう人もいるらしい。
周りを大切にする、気概のある素晴らしい人だったらしい。
ばあちゃんはじいちゃんに嫁入りしてから毎日1時ごろに寝て、4時起きで蚕の糸をとってからの生活だったらしい。
妻としてのスキルを身につけながら、今では詩吟の師範代だ。
色々なところにまず行ってみるを体現して、知り合いが多い、会計とかの無茶振りも受け入れて自分の血に肉にしていった。ボランティアでも食事などで赤十字に表彰されるほど。
じいちゃんもばあちゃんもみんなに一目置かれる存在だった。
自分の経験を通して、色々語ってくれた。
僕はなんて情けないんだと思った。
初めて感謝した。
初めて尊敬した。
何かできることはないだろうか。